私的オススメSCiP(ハードル低)


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私の好きな報告書を軽い解説(ネタバレにならない程度)とともに紹介していくだけの記事です。

かなり有名どころのSCiPや感動系のSCiPは取り上げておりません。ご了承ください。

また、入門編であるため難し目のものや要注意団体や他SCiPの予備知識が必要なものは除いてあります。

 

SCP-1078-JP 低罪悪感実験生物

Object class: Safe

某製薬の研究所より押収された異常な生物群。DNAは通常のムカデ類のものと98%以上一致するにも関わらず、通常の人間と同様の臓器を備え、生理機能を完全に模倣している。

開発段階において異なる特徴を持つため、段階に応じて1から4までのナンバリングがなされている。

 

SCP-1078-JP-04は、標準収容室にて通常の幼児と同様に収容します。

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SCP-1283-JP 踏切の向こう

Object class: Euclid

東京都八王子市郊外に存在する踏切。外見や機能は通常の踏切と変わりないが、ある条件を満たした状態でこの踏切の前で目を閉じ、親しかった故人との再会を強く願うと、降りた遮断機の向こう側にその故人が出現する。

故人との会話の内容は被験者にしかわからず、同じ故人は2度と現れることはない。

死者と再会させてくれる、善良なオブジェクトである。

 

その全てが、███に類似した未知の音響と、実験当時出現していた故人のものと一致する絶え間ない絶叫でした。

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SCP-1883-JP 過保護

Object class: Euclid

点字ブロックに酷似した外観を有する生物。盲目の62歳の女性であるSCP-1883-JP-1の考えを読み取り、危険な目に合わないように誘導、保護を行なっている。

SCP-1883-JP−1は幼少期の事故で両目を失明しており、その当時から50年にわたって連れ添っている相棒のようなものである。だが、なぜSCP-1883-JPがSCP−1883-JP-1に固執するのかは分かっていない。

 

18時間後、SCP-1883-JP-1は無事開放されましたが、当事案の記憶を保持していませんでした。

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SCP-1816-JP ニンゲンホイホイ

Object class: Euclid

一般的な外観をした自動販売機。一部の商品には人間由来の体組織などが混入しており、不定期に消失し福井県内のランダムな場所に再出現する。

硬貨を投入しようとすると、未知の力によって弾き飛ばされSCP-1816-JPの下に落下し、曝露者は落ちた硬貨を拾いに下へ潜るのだが……?

 

[D-9683の絶叫。断続的に骨が砕ける音が記録される。6時間21分後、カメラが破損し、映像が途切れる。]

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SCP-1562 隧道滑り

Object class: Safe

高さ約2メートル、長さ約3メートルの金属製滑り台。頭を下にして両腕を脇に折りたたみ腹這いになって滑った時に異常性が発現し、滑った人間は細長い石で囲まれた異空間に飛ばされる。

探査ログが個人的にとても好きなオブジェクト。

 

何かおかしい、D-2445は最初に無線通信を行った際に言った事を全て繰り返しているだけだ。

 

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SCP-1714-JP 腐食性幽霊 

Object class: Euclid

財団施設内に不定期に出現する霊的人型実態群。SCP-1714-JPが触れた物体は急速に風化・劣化するが、しばらくすると元に戻るコミュニケーションは事実上不可能。壁や窓から出現する。厄介ではあるが特に害は無さそうである。

だが、このオブジェクト、本当に異常なんだろうか?

読者に直接語りかけてくるオブジェクトである。

 

みんな、分かっているさ。

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SCP-1019-JP ██県 ███市 ██町2丁目へ-9

Object class: Euclid

そのメタタイトルの通り、██県 ███市 ██町2丁目へ-9に存在する家屋内で発生する異常現象である。内部に人間が存在し、かつ家屋内に設置してある開閉可能な箇所(ドア等)や壁の亀裂などの「隙間」が生じた際に発生し、曝露者はその隙間に人型の実体や不特定多数の何者かによる生活音、声などの異常を観測するようになる。2000年現在、Dクラスを用いた実験は全て凍結されている。

探査ログの臨場感を味わってもらうため、先にゆっくり解説動画などで見ることをオススメする。

 

身に着けていた衣服などから対象はD-464であると思われ、遺体はおよそ50年以上経過している事が分かりました。

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SCP-3333 塔

Object class: Safe Keter

アメリカ合衆国ワシントン州の国立森林公園にあるサントップ監視場内の空間異常。

監視場内の天井にある跳ね上げ扉を介してアクセスすることができ、梯子を登るとサントップ監視場の同一のコピーにたどり着く。このコピーも同様に跳ね上げ扉を有しており、さらにそのコピーのコピー…と登り続けることができる。基本的に内装は変わらないのだが、527回ほど登ると様子が変化する。

3000コン作品なだけあり報告書としては長めになっている。途中までは「何でこれがketerなんだ?」という感じだが、それは最後にわかる。

 

皮膚はぐにぐにと曲がり、実体にフィットしていく。皮膚は満たされウィリアムズの形になる。実体は立ち上がり、カメラを止める。

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SCP-070-JP わんわんらんどと犬ではないなにか

Object class: Safe

某県に建てられている集合住宅に存在するメンテナンスハッチ。本来なら床下へと繋がっているが、通ると何故か廃墟のような空間に出る。壁は当然の如く破壊不可能。

入らない限りは安全なのだが、入ってしまったが最後、犬のような何かに遭遇してしまうと脱出不可能となる。

 

ワンワンワン ワンワンワン ワンワンワワワン ワンワンワン

僕らは イヌだぞ 元気だぞ 寂しくないぞ みんないる

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SCP-1777-JP 迷いの森

Object class: Safe

日本の北海道樺立峠の森林の特定地点からのみ侵入可能な異常空間。通ると曲がりくねった一本道の始点に出る。こういうオブジェクトには珍しく逆向きに歩くと脱出できる。

中にはモザイク処理を施されているかのように観測される存在が見られ、直接視認した人物はこれに強い恐怖心を抱き、多くの場合恐慌状態に陥る。このモザイクは、自身を観測者の記憶に挿入する。

 

それでも私は頑張った。

ありがとうございました。

進みます。

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SCP-1730 サイト-13に何が起こったか?

Object class: Euclid Neutralized

言わずと知れた超長編オブジェクト。日本語版は圧巻の71027文字(原稿用紙178枚分)。

オブジェクト自体は別の並行世界から転移してきたであろう財団のサイト-13であり、こちらの世界の財団にはサイト-13は存在していない。サイト内部は荒廃しきっており、危険なオブジェクトが闊歩している。報告書を鑑みるに、どうやら並行世界の財団はオブジェクトを焼却して処分していたらしく…?

 

ここはあなたの死の収容所よ、エリオット(Elliott)。あなたは自分で墓穴を掘り、今その中で死ぬのよ。

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SCP-3008 完全に普通の、ありきたりな古いイケア

Object class: Euclid

かつて家具量販店のイケアがチェーン店舗として所有していた大規模小売店。そう、あのイケアである。正面入り口から入場し、ドア地点を視認できなくなる程度移動、または体の向きを変えた人物は異常空間であるSCP-3008-1へ転移する。

この異常空間は一見イケア内部と類似しているものの、店舗の寸法に物理的に収まり得る範囲を遥かに超越して拡張している。恐らく無限の広さを持つと考えられる。

内部には財団によってSCP-3008が収容されるより前に囚われた民間人がたくさん存在しており、更にSCP-3008-2と呼ばれる人間に対して暴力的な「店員」とみられる人型実体も存在している。中にいる人間はこの店員の攻撃を防ぐべく、自分たちで家具などを使って防壁を作っているようだ。

さて、人間たちの運命はいかに?(詳細は探索ログで) 

 

 僕の一番の恐れは、もし今夜死んだとして、朝にもう一度ここで目を覚ますことだ。

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SCP-184-JP 古ぼけた電柱

Object class: Safe

コンクリート製の電柱。人が登り、足場ボルトの最上段に手をかけた時に異常性が発現する。

はたから見るとボルトに手をかけたまま硬直しているのだが、曝露者は自身が非常に高い位置にいるものであるとの主観状態に陥る。一度この状態になった対象を回復させる方法は発見されていない。

 

クソ。頼むよ、アンタらが下はこんな風になってるって言ってくれてたら、俺は……

上にいた方が良かったじゃねぇか。

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SCP-3400 ナガスクジラ感染症

Object class: Keter

インド洋に生息するツノシマクジラが噴水孔から排出する高い発光性を持つ青い物質である。これに接触するとSCP-3400-1個体が曝露者に転送される。

SCP-3400-1個体は曝露者の精神の内部にのみ現れる意識的実体で、二枚の大きな背鰭を持つナガスクジラの姿をとり、常に群れで出現する。時間が経つごとに自らを曝露者の記憶に挿入し始め、最終的に思考や記憶の大部分ないし全てを占拠し、活動を妨げる。

 

奴らは親父が死んだ時に窓の外にいた。奴らは俺が溺れかけた時に海の中にいた。奴らは海の中にいた。俺たちが光る物を触った海の中。

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SCP-009-JP 閏秒

Object class: Euclid

セシウム原子時計光格子時計も含む世界中の時計が不定期に少しずれる。それだけの現象である。特に問題はない。

 

我々は時間を間接的にしか知覚できないため、それが絶対的な物であると思いがちです。

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SCP-2316 校外学習

Object class: Keter

とある湖の水面・水中に出現する10代の人間の死体の群れ。

強力な認識災害を有し、この死体の群れを見た場合、その人物が実体群のいずれかに見覚えがある場合、またはかつて某団体(削除されているため何の団体なのかはわからない)に属していた場合、その人物はその死体を昔からの知人だと思い込むようになる。

その後湖に入ってその死体との接触を試みた場合、巻き込まれて実体群の仲間入りを果たしてしまう……という感じなのだが、サイト内には仕掛けがたくさん施されている上に難解なものとなっているので、アニオタwikiなどを参照するのが良いと思われる。もちろん自分で探すというのも良い。

 

あなたは水中の死体に見覚えがありません。

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SCP-4182 サイト-5は実在しない

Object class: Keter

財団の内部ドキュメントが実在していないサイト-5への言及を含むように改竄される現象。描写には一貫性がないが、危険な物質を保管するために建造された人工島として描かれることが多いようだ。

サイト-5は実在しませんよ、何か問題でも?

 

あいつらはうそをついている。

 

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SCP-513-JP 向こう岸

Object class: Euclid

青森県に存在する異常空間。展開範囲は常に原因不明の濃霧に覆われている。

内部へは人間のみが潜入可能で、外部との通信障害が発生したり、なんらかの形態の川が発生する、発生する事象は死後の世界の伝承に概ね則っている等の特徴がある。

現時点までの潜入者は全て消息不明である。

 

神よ、なぜ死んだ。

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SCP-2503 推定距離:9216年

Object class: Safe

カナダのブリティッシュコロンビア州に位置する住宅の2階寝室に存在する時空間異常。

何らかの人物がSCP-2503の扉から入った際にのみ活性化し、内部には小道が伸びているが、どれくらい続いているのかは分かっていない。内部では加齢することはないようである。入ると扉は閉じて視界から消失するため、戻って脱出することは不可能。

だが脱出することができないわけでは無さそうだ。その方法は一体?

 

[悔いはない]

済まない。

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